菓葉暦

玄冬

玄冬

立冬〜大寒
11月上旬〜2月上旬

19 立冬「亥の子餅 -いのこもち-
11/7頃〜
20 小雪「木枯らし -こがらし-
11/22頃〜
21 大雪「姫椿 -ひめつばき-
12/7頃〜
22 冬至「一陽 -いちよう-
12/22頃〜
23 小寒「花びら餅 -はなびらもち-
1/6頃〜
24 大寒「下萌え -したもえ-
1/20頃〜

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日の光は淡く 夜の帳はあっという間に下りて
熱 ひかり 動き 変化
あらゆる「いのちあるしるし」が薄らいでいく冬

生きとし生けるものを育む太陽が隠れる季節
人間以外の生き物はみずから得ることができる
エネルギーの中でいのちを保とうとします

鳥は食べものが見つかるところまで南下し
食べものを十分に確保できない動物は眠り
木々は栄養を幹に回収し葉を落として
静かに次の春を待ちます
秋のみのりで子を宿し いのちをつなぐ生き物も

唯一 火を扱える人間だけが不足を補って
季節問わず 同じように暮らそうとしますが
あたたかさも 明るさも 活力も
太陽ほど惜しみなく与えるものは他にありません

食欲や眠気が増し 安らぎを求めるのは
寒さに脅かされるいのちの自然な反応です
その欲求に応えてこそ健やかに年を重ねられます

静かに閉ざされた冬は
芽吹き はじまり 変化を起こす
エネルギーをもっとも必要とする春の先駆け
限りあるものを少なく使い 大事に蓄えて
時が満ちるのを待つとき

冬の和菓子は
ひかり乏しい中でなお輝くいのちを寿ぐもの
一服のお茶とともに
ゆったりと心にあかりを灯すひとときをどうぞ

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